古い車輌の写真

阪急電鉄 33 2800系、6300系

2816

RP580 Web#=829 掲載2013/7/23

写真1は2800形2816、1977/12/11京都線十三駅。

1975年に陳腐化してきた2800系を置換えるための6300系が登場しました。
1976〜1979年に2800系は6300系に押し出されて、通勤電車に格下げ改造が行われ、3扉ロングシート車となり、京都線や千里山線、嵐山線で普通列車としての運用に就くようになりました。

2817

写真2は2800形2817、1977/12/11京都線十三駅。

1995年には編成として運用に就いていた2800系が廃車となりました。この際に残っていた2800系4両編成2本をつないで8両編成でサヨナラ運転を行い、神戸線、宝塚線、今津線にも入線しました。

2887

写真3は2880形2887、1977/12/11京都線十三駅。

編成を組替える時に余剰となった車輛は5000系や3000系、2300系の中に組み込まれて、かなり遅くまで活躍を続けていました。
2001年には編成内に組み込まれた2800系も全て廃車となりました。
2800系は特急線用車として連日高速長距離運転が続けられ、累積走行キロは格段に大きくて1日に1000kmを超える運用もありました。また冷房化の際に行われた車体補強工事、3扉化工事によって車体全体の強度が落ちていました。老朽化の程度は低速でユルユルと運用されていた2300系とは比べ物にならなかったと思います。そのために寿命を延長する更新工事は行われませんでした。

6352

写真4は6350形6352、1977/12/11京都線十三駅。

1975〜1978年に京都線特急用として6300系8輌編成が8本の合計64輌がアルナ工機で製造されました。
1976年には鉄道友の会からブルーリボン賞を受けています。
2003年から特急運用は徐々に9300系に置換えられていきました。
2008年に最初の廃車解体がありました。
2009年に嵐山線内で運用するために4輌編成3本がリニューアル工事を受けました。写真4の6352と写真5の6902はこのグループで減益として残っています。
2011年には「京とれいん」と称する6輌編成の観光用電車にリニューアルされました。

6902

写真5は6900形6902、1977/12/11京都線十三駅。

6300系も特急専用車として累積走行キロが伸びていたため、格下改造をして使い続けることは無かったようです。京都線用の少し広い車体幅のために、今津線や箕面線、甲陽線には入線できませんでした。
どうもサイト・オーナーはこのような華やかな車輛にあまり興味が湧かず、6300系の写真はこの2枚だけしか撮っていないようです。私が鉄に没頭していたころ、豪華最新鋭車として迎えられた6300系が廃車解体になるとは・・・、年を取ったんですね。