古い車輌の写真

阪急電鉄 38 貨車、保線

4101

RP585 Web#=834 掲載2013/7/28

写真1は4100形4101、1970/3/25京都線正雀工場。

1924年に新京阪鉄道は土砂を輸送するために無蓋車1000形1001〜1020の20輌を作りました。主に千里線沿線の土砂を輸送するために使われていました。1015が信貴生駒電鉄に貸出されたまま復帰せずで19両となりました。
写真1の4101は工事用機械扱いとなった後の姿で黄色に塗装されています。

4112

写真2は4100形4112、1965/2/3神戸線西宮工場。

1949年に4100形に改番されました。戦後は保線用のバラスト運搬等に用いられていました。
1971年に車籍を失い工事用機械扱いとなりました。写真2と3はまだ車籍を保っていて黒に塗装されていた頃です。
2013年現在保線機械としてまだ生き残っております。車齢は実に90歳にもなります。

4115

写真3は4100形4115、1965/2/3神戸線西宮工場。

4100形の中には写真3のように電話ボックスのような控室が取り付けられ、トフのような格好になったものもありました。

クレーン

写真4はクレーン、1965/2/3神戸線西宮工場。

もちろん車籍は有りません。1980年頃に三宮行き最終電車で帰宅する途中に、これと園田駅辺りで行き違ったことがありました。国鉄の操重車のように鉄道車輛を持ち上げるのではなくて、保線工事で小さな橋等のような物を移動するのに使われていたようです。

保線用モーターカー

写真5と6は保線用モーターカー、1965/2/3神戸線西宮工場。

大手私鉄の阪急電車ともなれば、架線の補修にもこのような動力付きの高所作業用櫓(ヤグラ)が奢られていました。