古い車輌の写真

無蓋車 5 運搬設備

国鉄鷹取工場の運搬台車

RJ187 Web#=841 掲載2013/8/20

写真1と2は1969/8/11国鉄鷹取工場。

鷹取工場の片隅で見つけた貨車の台枠の骸骨、元はトム辺りなんでしょうか? この写真を撮った時は鉄を始めて間もなくだったので、前歴や用途を詳しく工場の方に教えてもらうという知恵が有りませんでした。

国鉄鷹取工場の運搬台車

こちらも鷹取工場で備品、運搬用台車、何かを組み立てるための治具?として使われていたと思われる2軸貨車の下回り。連結器がガソリンカーに使われていたような簡易なものに交換されていました。

水間鉄道フト1

写真3は水間鉄道フト1形フト1、1970/11/3水間鉄道水間車庫。

終点に在った車庫の一番奥で物置として使われていました。バッファーの取付穴の跡、フラットな妻面、松葉スポークの車輪と古典無蓋車に必要な道具立てが揃っていました。全体がぼろぼろで、もう車籍は無かったのでしょう。

高松琴平電鉄 1310

写真4は高松琴平電鉄の無蓋貨車13000形1310、1973/5/1仏生山車庫にて。

琴電は太平洋戦争直後の混乱期に、国鉄のワフ25000形有蓋緩急車購入して、仏生山工場(実態は琴平町の鉄工所の手で)で制御車11000形に改造したという、とんでもない歴史が有ります。この無蓋車も戦後の混乱期には11000形と同じ様な旅客車に改造しようと言う計画があったようです。その計画は実現せず、後年は写真のように古台車保管台となっていました。

近江鉄道トム201

写真5はトム200形トム201、1975/3/29近江鉄道彦根車庫。

当時の近江鉄道は空いている側線を利用して廃車になった国鉄の車輛を解体してスクラップにするビジネスを手掛けていました。このトム201に積まれているのはバラバラになった鉄道車輛のスクラップの山です。もう営業用でなくなったためか、スクラップを至極乱暴に積込んで側板上辺がボロボロに傷んでいました。

このようなモノにカメラを向けたのは、検車区のレイアウト・セクションを手掛けてみたかったからです。検車区の片隅に古くなった廃トム流用の備品をレールに載せれば、雰囲気がぐっとリアルになるのではないでしょうか。

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