古い車輌の写真

三岐鉄道 2 ED222

ED22 2

RP587 Web#=845 掲載2013/10/

写真1はED22形ED22 2、1978/5/14三岐鉄道三岐線富田駅貨物側線。

45t級の電気機関車が重連でセメント列車に運用されている三岐鉄道では、28.6tの小型機ED22 2は国鉄との貨車の受渡し用に活躍の場を見つけていました。

松本電鉄 ED301

写真2〜4は松本電鉄ED30形ED30 1、1976/06/05新村車庫。

1956年国鉄で廃車となった同形のED22 3は西武鉄道に譲渡されA1形A1と改番。
1960年8月に松本電気鉄道(現在のアルピコ交通)に譲渡され、ED30形ED301と改番。松本電鉄では構内入換、工事、除雪用として使用されていました。

このED22 3は使用電圧が何度も変更となる改造を受けました。信濃鉄道新製時は1,500V、国鉄から岳南鉄道貸出時は600V、西武鉄道では1,500V、松本電鉄では750Vでしたが、1986年松本電鉄上高地線の架線電圧1,500V昇圧に伴い、4度目の電圧変更工事を受けました。

2005年に廃車され新村車庫での静態保存となりました。ボランティアの手による整備を受け、車庫内で管理されるという良い環境のおかげで、とても良い状態を保っています。

1948年に国鉄を廃車となったED22 1は西武鉄道に譲渡されて1形(初代)1と改番、1950年に近江鉄道に譲渡されED22 1と国鉄時代の番号へ改番、1960年に一畑電気鉄道に譲渡(改番は行われず)、1974年に貨物営業廃止に伴い弘南鉄道に譲渡(改番は行われず)。大鰐線で除雪用に使用されており、2013年現在も車籍を残しています。したがって信濃鉄道の1型3輌は全て現存しております。

ED27 1

写真5は国鉄ED27形ED27 1、1964/9/4国鉄鷹取工場。

この形の小型電気機関車は使いやすいサイズだったためにスケッチの国産機関車が沢山作られました。

1924年宮城電鉄がボールドウィン社とウェスティングハウス社でキ1型1として新製。1はバーフレーム式の台車を履いていました。後に自重に因んで1はED271と改番。
1944年戦時買収により国鉄初代ED27型ED27 1。
1961年廃車。

ED27 2

写真5は国鉄ED27形ED27 2、1964/9/4国鉄鷹取工場。

1924年宮城電鉄が日本車輛製造で車体と台車を作り、ウェスティングハウス社から電装品を輸入してキ1型2として新製輸入。2はプレートフレーム式の台車を履いていました。当社は1と同じ凸型の車体でした。
1928年に写真6で見られるような貨物電車キワ2へ改造、後にデワ2に改番、その後デワ2はED272へ改番。
1944年戦時買収により国鉄初代ED27型ED27 2となりました。
1961年廃車。

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