古い車輌の写真

三岐鉄道 3 ED45 1,2

ED45 1

RP588 Web#=846 掲載2013/10/5

写真1と2はED45形ED451、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。

1954年の三岐鉄道は全線電化に使用するために車体を東洋工機、電装部分を東洋電機製造でED45形ED451〜453の3輌を新造しました。

全長12.8m、自重45.0t、出力142kwX4=568kwの箱型車体を持つデッキ付き電気機関車です。就役当初は写真に見られるとおりプレートフレームの台車を履いていました。

ED45 2

写真3〜6はED45形ED452、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。

車体は当時の東洋工機の特徴である丸みを帯びたもので、相模鉄道ED10形、東武鉄道日光軌道線用ED610形(後に栗原電鉄へ譲渡されED35形)がよく似た形態でした。

新造時は茶色一色の塗装でしたが、後に遠くからの視認性向上のために黄色の帯が追加されました。

1970年重連化改造が施行されて、総括制御運転が可能になりました。後にヘッドライト1灯の電球からケーシングに入った2灯のシールドビームに交換され前面の印象が大きく変わりました。また乗務員扉や側面窓の形状が若干変更されました。

三岐鉄道の本線貨物列車はずっと、このクラスの電気機関車が重連(合計出力1136kw)で運用されています。

1986年にATS機器が取り付けられました。
1988年〜1989年の間に東武鉄道ED5010形の廃車発生品台車DTH57に交換されて足回りが大きく変わり、近代的な印象を与えるようになりました。

無責任な鉄道ファンの目から見ると、東洋工機製の中途半端に丸っこい車体(特に裾周り)は、頼りになる強力な貨物列車用という印象に乏しいものが有ります。東洋工機の前身である日本鉄道自動車工業の時代には端正なデザインの小型電気機関車を沢山世に送り出していたのですが・・・・。好例が上田丸子電鉄のED251です。

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