古い車輌の写真

三岐鉄道 4 ED45 4,7

ED45 4

RP589 Web#=847 掲載2013/8/6

写真1〜4はED45形ED454、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。

1957年に富山地方鉄道は東洋工機と東洋電機製造のコンビでデキ19040形デキ19041と19042の2輌を製造しました。これは小野田セメント(現太平洋セメント)が富山県の有峰ダム建設のセメント輸送用として一時的に富山地方鉄道に籍を置いていたもので、ダム建設完了後には三岐鉄道へ転属することになっていました。そのため設計は三岐鉄道ED45形1次車に準じていました。

1960年デキ19041と19042は三岐鉄道に回送され、三岐鉄道ED45形ED454、ED455として竣功しました。車体寸法や性能は第1次車と全く同じでしたが、車体デザインは変更され、側面窓が大型になり裾の丸みがなくなりました。

1970年ED454と455は重連化改造されて、総括制御が可能になりました。後に、前照灯が1灯からケーシングに入った2灯シールドビームに交換され正面の印象がが大きく変わりました。
1986年にATSが取り付けられました。
1987年第1次車と同型のプレートフレーム台車は、東武鉄道ED5010形のDTH57形台車を譲り受けて交換されました。 

無責任な鉄道ファンの放言ですが、車体裾周りの丸みが無くなったことで、後方に連結された第1次車ED451と比べて一段と力のこもったキリッとした電気機関車に変身したと思いますがいかがでしょうか?

ED45 7

写真5と6はED45形ED457、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。

1973年にED457が西武鉄道所沢工場製の車体に東洋電機の電装品を付けて増備されました。製造時から重連総括制御で前照灯もケーシングに入った2灯シールドビームで、台車は住友製のFS43に変わりました。窓が一回り大きくなりました。
1986年にATSが取り付けられました。
1993年東武鉄道ED5060形の廃車発生品のTT54形台車を譲り受けて交換。

夜間に見通しの点では優れた性能を持つシールドビームのヘッドライトは多くの鉄道車輛の正面で採用されています。しかし無責任な鉄道ファンの放言になるかとますが、どうも直径が小さ過ぎて人の目に相当する注目点を失い、デザイン的には散漫で表情を失ったと感じられます。

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