モハ155
RP582 Web#=850 掲載2013/10/28写真1と2はモハ150形モハ155、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。 1928年鉄道省が日本車輌製造で新造したモハ30形30172と30193がこれの前身です。 1949年に電装解除され一斉改番でクハ38形38112と38097となりました。 1953年の称号改正でクハ16形16160と16161へ改番。

1959年国鉄で廃車。 1960年相模鉄道が譲り受けて東急車輌製造で改造しクハ2500形2512と2513となりました。 1974年相模鉄道で廃車になったクハ2500形2512と2513を譲受け、西武鉄道所沢工場で、モハ150形1次車と同様に西武鉄道クモハ311形の電気部品を再利用、両運転台に改造。 1975年にモハ155とモハ156として竣工。
モハ156

写真3はモハ150形モハ156、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。 全長16.9m、自重37.0t、出力85kwX4=340kw、定員140名、貫通型両運転台、片開き3扉車でTR14A形台車を履いていました。ヘッドライトは入線時からシールドビーム2灯でした。小型で旧性能だったためにATS機器やワンマン設備が取り付けられることなく運用離脱。 1988年601系の導入に伴い廃車解体となりました。 三岐鉄道はモハ120形のようなスマートな電車を新造していたのですが、国鉄起源の中古電車に張上屋根と2灯式シールドビームの組み合わせは新旧アンバランスな印象を与えています。
クモハ505

写真4はクモハ500形クモハ505、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。 1959年西武鉄道は所沢工場で旧武蔵野鉄道のモハ200形213と214の大型化名義で車体新造、モハ501形505(2代目)と506(2代目)として竣工。 1964年クモハ501形505と506に改番。 1978年にクモハ505+サハ1505+クモハ506の編成を西武鉄道から譲り受け改番せずに入線。 3輌固定編成で湘南スタイル非貫通運転台、片開き3扉車、全長20.0m、自重38.3t、出力100kwX4=400kw、定員154名でTR14A形台車を履いていました。
サハ1505

写真5はサハ1500形サハ1505、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫。 1955年西武鉄道でサハ1501形1505が竣功。 1976年12月廃車。 1978年クモハ505の3輌編成の中間車として西武鉄道より譲渡。 1980年サハ1505(初代)は半鋼製車体の漏水のため、たったの2年間で廃車解体となりました。 1979年に全鋼製のサハ1523を譲受けてサハ1505(2代目)としました。
クモハ506

写真4はクモハ500形クモハ506、1978/5/14三岐鉄道三岐線保々車庫 一世を風靡した湘南形電車ですが、シールドビーム化』されていない状態では、なかなかすっきりとした好ましいデザインと思います。後にモハ150形と同じ様なケースに入った2灯式シールドビームに交換されたのは残念です。 1990年クモハ505と506は廃車解体。
|