古い車輌の写真

仙台市交通局 3 415

415

RP597 Web#=855 掲載2013/11/4

写真1はモハ400形415、写真2はそのインテリア、2013/10/14仙台市電保存館。

1959年から1963年の間に仙台市交通局は4回に分けてナニワ工機と新潟鉄工所で400形401〜415の15輌を製造しました。
1976年の市電廃止まで活躍し、最後に作られた415が仙台市電保存館で保存されています。

鋼製2軸ボギー車で全長11.9m、自重12.0t、出力38.0kwX2又は40.0kwX2w、定員88名、ナニワ工機製NK-22または新潟鉄工所製のNP103型台車を履いていました。

15輌の中で第1次車と第4次車は普通の吊掛式駆動でしたが、第2次車と第3次車は珍しい直角カルダン駆動方式と前後で直径の異なる車輪を組み込んだ特殊な新潟鉄工所製のNP103型台車を採用しました。

コストを下げるためにヘッドライト、方向指示器など市販の自動車用部品を組み込んでいました。

台車

写真3は410の台車、2013/10/14仙台市電保存館。

1962年に新潟鉄工所で製造された410号車の台車です。珍しい直角カルダン駆動方式で、減速機は自動車用歯車を使用して部品の調達や保守性を改善していました。前後で直径の異なる車輪(写真3左側の動輪直径690o、右側の従輪510o)を採用したのは、積雪や落ち葉の影響でスリップすることを防ぐためでした。

神戸市電700形

前後で直径の異なる車輪を組み込んだマキシマム・トラクション台車はブリル39E2型が有名ですが、国内で沢山採用した例は神戸市電700形の一部と大阪市電601形ぐらいでした。

700形のマキシマム・トラクション台車

写真でご覧のように小さな直径の車輪が両端に来ます。

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