クモユニ81002
RJ193 Web#=859 掲載2013/11/11写真1はクモユニ81形クモユニ81002、1974/6/9山陽本線岡山駅。 1950年に国鉄大井工場でモユニ81形モユニ81001〜81006の6輌が製造されました。クハ86系は1949年から1958年の間に652輌も作られましたが、郵便荷物電車はこの1ロットだけです。 1959年の車両称号規定改正に伴いクモユニ81形クモユニ81001〜81006と改番。 1979年クモユニ81002は岡オカ(岡山鉄道管理局岡山電車区)で廃車。
クモユニ81003
写真2はクモユニ81形クモユニ81003、1972/5/25大糸線松本駅。 1981年クモユニ81003は長キマ(長野鉄道管理局北松本電車区)で廃車。 登場する前は鉄道模型趣味の誌上で「クモユニは大方63系辺りの改造だろう」という、湿っぽい予想が立てられていました。1950年のクハ86021から斬新なデザインの正面2枚窓となり、その設計をクモユニも享受することとなりました。
クモユ141-9
写真3と4はクモユ141形クモユ141-9、1975/8/24東海道本線大阪駅。 1967年国鉄は関東地区で使用するクモユ141形クモユ141-1〜5、1968年に関西地区用としてクモユ141-6〜10の合計10両を製造、郵政省の所有で国鉄に車籍を置く私有車両でした。
1978年のダイヤ改正に伴い関西地区のクモユ141は長野運転所に転属。 1986年の鉄道郵便輸送廃止により全車が廃車されました。 同時期に作られたクモニ143形は、ローカル線での単行運用に使われる両運転台のクモハ123形やクモヤ143形牽引車に改造されたのですが、クモユ141型の所有権が郵政省に有ったので廃棄されてしまったのは残念です。
近江鉄道 モユニ10
写真5は近江鉄道モユニ10形10、1975/3/29近江鉄道彦根駅。 クモユ141形が登場したころは、コスト管理に厳しい私鉄では郵便や手荷物を専用車で運ぶようなことができなくなっていました。写真の近江鉄道モユニ10は、その最終段階の例です。
島原鉄道 キハユ1702
写真6は島原鉄道キハユ1700型キハユ1702、撮影年月日不詳島原鉄道南島原駅。 郵便物の輸送(逓送)は非電化の私鉄でも早々に撤退の方針が採られていました。写真6の島原鉄道は終点の加津佐に到る道路が未整備だったために、遅くまで郵便車を運用していました。おそらく鉄道郵便営業では最後と思われます。
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