古い車輌の写真

福知山線のサバーバンタンク 2

C11271

RJ199 Web#=866 掲載2013/11/23

写真1はC11形C11271、1964年頃 福知山線川西池田駅。

大阪から短い編成の区間旅客列車を牽いて逆光線の中をC11271がやってきました。ブレーキをかけているので、もう煙突から蒸気も黒煙も出ていません。
貨物営業をしていた時代には川西池田駅は結構大きなローカル駅でした。線路際のポイント小屋、プラットホーム上の貨物上屋等にも注目してください。

C11が威勢良く煙や蒸気を吐きながら出発進行。繋がっている客車はローカル線には勿体ないウイングバネ付き台車を履いた豪華?客車スハフ42です。

C11280

写真3はC11形C11280、1964年頃 福知山線宝塚駅。

この頃の宝塚駅は今の立派な橋上駅とは違って、貨物側線を持つのんびりとしたローカル線の駅でした。沢山の黒い有蓋貨車が、貨物上屋のある貨物ホームに押し込まれています。ローカル線の駅にシンボル跨線橋が見えています。まだ辺りには高層マンションが見られません。

写真4はC11形が牽引する列車、1964年頃 福知山線生瀬駅。

平野を走ってきた福知山線はこの生瀬駅から、武庫川の岸と急峻な山に挟まれた単線の線路を走っていきます。この駅を出るとすぐに短いトンネル、鉄橋、そしてまたトンネルと難所が続きます。

写真4はC11形C11316が牽引する列車、1964年頃 福知山線生瀬〜武田尾間。

生瀬駅を出た列車がトンネルを出て切り通しを抜けて行くところです。左の岩の左はすぐ下に2車線の狭い国道、その下は広い武庫川の河川敷です。線路用地の幅が単線分ギリギリだったので、複線電化の時に長いトンネルで山を抜けるルートが採られました。この写真の区間はハイキングコースとして整備されています。

写真4はC11形C11316が牽引する列車、1964年頃 福知山線生瀬〜武田尾間。

国道から眺めた福知山線の遠望、遥か向こうに小さくC11の牽く列車が見えます。これは所謂「エンピツころがし」と呼ばれていた構図、景色が威張りすぎて肝心の主題の列車がはっきりと見えません。どうもサイト・オーナーはこの頃から綺麗な景色の中を列車が走っていく写真に共感を感じなくなりました。

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