古い車輌の写真

福知山線のパシフィック

C57

RJ200 Web#=865 掲載2013/11/24

写真1は福知山線宝塚駅を大阪へ向かって発車するC57、1964年頃。

この写真を撮ったのはサイト・オーナーが中学生のころです。まだ背が低かったためか、1750o動輪のC57がとても大きく感じられました。大人になってから山口線のプラットホームで再会したC57を見て、「こんなに細いボイラーだったんか、ボイラーの下から向こう側の景色が見えてる、なんでこんなに低くて小さいのか!」という印象に驚きました。

C57

写真2は福知山線生瀬駅と武田尾駅の間の切通しを通過するC57、1964年頃の秋。

前ページのC11316と同じ場所で、切通しの上からC57の牽く列車を狙ってみました。薄の穂が美しい秋、気温が下がっているためか煙突から出ている蒸気が真っ白になっていました。少し流れていますね、もう少し早いシャッター速度を選ぶべきでした。

C5711

写真3〜5はC57形C5711、1965/4/1福知山線宝塚駅。

能勢電鉄のポールカーを沢山撮った帰り道に国鉄宝塚駅の大阪方の踏切に立ち寄ってみると、大阪行きの列車のロコがC57の門鉄デフ付でした。九州の地では沢山生息しているのは知っていたのですが、まさか地元で活躍しているロコに装備されているとは想像もしていませんでした。初めての印象は「スマート、素晴らしい!」

珍しいロコに見とれて神戸銀行(後の太陽神戸銀行→太陽神戸銀行→太陽神戸三井銀行→さくら銀行→三井住友銀行 ヤヤコシイ)の邪魔な看板を画面から排除するのを忘れていました。門鉄形デフレクターを纏うと、いかにも速そうな印象を与えてくれます。

煙とブラスト音を残してゆったりと発車して行きました。遠くにかすんで見えるのは阪急電鉄宝塚線の築堤で、国鉄福知山線をオーバークロスしています。

C553

写真6はC55形C553、1969/9/20、筑豊本線若松機関区。

多くの鉄道ファンがC57を貴婦人と呼んでいますが、サイト・オーナーはC57の足回りのボックス動輪に違和感を感じます。それよりも写真6のC55の細いスポーク動輪の方が貴婦人の名に相応しいのではないでしょうか?

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