古い車輌の写真

福知山線のD51-2

RJ202 Web#=869 掲載2013/11/28

写真1〜5はD51の入換作業、1966/3/4福知山線川西池田駅ヤード。

写真1は夕方の貨物列車が尼崎方面から川西池田駅に到着したところです。

写真2の給水タンク左側に見えるのはバラスト専用貨車ホキ800形です。宝塚駅から生瀬駅方面に惣川まで短い側線があり、そこの砕石プラントから保線用のバラストが積み出されていました。所謂惣川の工臨です。

画面左側の頼りない架線柱は能勢電鉄のものです。この頃は乗客も少なく、電車は朝夕のほんの数本しか運転されていませんでした。

遠くのプラットホームで短い貨物列車が白い蒸気を上げているのが見えます。右側のオート三輪(多分地元のダイハツ製)や小さな貨物上屋がローカル線の貨物駅のムードを醸し出しています。

D51の入換作業です。機関車の次位に連結されているのは、北伊丹駅の近くで操業していたダイハツ工業の乗用車(ハイゼットとコンパーノ)を運搬する私有専用貨車シム2000形(後にクム2000形に改番)です。珍しくもない標準型のD51よりもこっちの貨車を撮っておくべきでした。

日が暮れてから白熱灯の照明が入り、腕木信号機の灯火も目立つようになっていました。当時のフィルム感度はASA100で、これほど暗いとシャッタースピードが1/15とか1/8に落ちてしまい、カメラブレは避けられませんでした。今ではデジカメが発達して、ASA1600が平気で使えるようになりましたが。

写真6はD51形D51319、1966/3/7福知山線川西池田駅ヤード。

レンガ造りの給水塔が気に入って、後日明るい時間に再度訪問しました。この古い給水塔(少なくとも基礎部分)は阪鶴鉄道(福知山線の前身)が建設したものなのでしょうか。

吹田第一機関区に所属するデフレクターの無い入換作業専用機関車が川西池田までやってきていました。

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