古い車輌の写真

控車 1 国鉄

ヒ646

RJ204 Web#=871 掲載2013/12/1

写真1はヒ600形ヒ646、1963年頃梅田貨物駅ヤード。

1968年年10月の大ダイヤ改正(ヨンサントオ)以前に撮影したので、最高速度65km以下を示す黄帯とロが付いていません。連結手が待機する低い屋根の詰所が載せられていますが、手前側妻面には窓とベンチが設けられています。

ロヒ644

写真2と3はヒ600形ロヒ644、1975/3/29東海道本線草津駅。

1968年年10月の大ダイヤ改正(ヨンサントオ)以後の撮影なので、最高速度65km以下を示す黄帯とロが付いています。低い屋根の控室が載せられていますが、写真1のヒ646とは異なって手前側妻面には窓もベンチも設けられていません。どうも控車の詰所についてはいろいろなものが有ったようです。

このような事業用貨車では新製されることもなく、古くなった各種2軸貨車(トム16000形、ワ12000形、ワ22000形、ワム3500形、ワム20000形、ワム21000形、ワム23000形、ワム50000形、ワム90000形、スム1形、テム300形、テラ1形)の上回りを取り払って改造されました。このページのヒ600形は1954〜1977年に渡ってヒ600〜ヒ852の253輌が改造により作られました。

国鉄の貨車としての控車は鉄道連絡船の可動橋に重い機関車が乗るのを避けるために使われるケース(手すりだけが付いていて詰所の無いシンプルなもの)と、大きな貨物駅や広いヤードで連結器の操作をする連結手を乗せて移動するために使われるケース(連結手を乗せるための詰所や屋根付き)がありました。

ロヒ708

写真4はヒ600形ロヒ708、19695/3/25桜島線安治川口駅。

写真4のロヒ708には詰所の他に、遠くまで見通せるデッキが取り付けられていました。どうも本社の図面には無いローカル仕様のようです。

アメリカには広大なヤードがあるので、もっと立派な詰所(車掌車並み)を乗せたトランスファー・カブースと呼ばれるボギー貨車が沢山作られました。

チ158

写真5はチ1形チ158、1973/6/3北陸本線武生駅。

写真5のチキに積載されているシートパイル(鋼矢板)のような長尺貨物は、前後が貨車からはみ出してしまう場合がありました。その際に写真5のように台枠と床だけの短いフラットカーを控車としてチキの前後に連結して運行していました。

チキ1087

写真6はチキ1000形チキ1087、1970/3/11山陽本線大久保駅。

大型の操重車はクレーンのブームをチキの上に載せて回送されていました、写真6はソ83の控車チキ1087です。

この他に連結器のアダプターとして客車や電車が控車として使われた例や、冷房用電源車として車掌車が控車として使われた例があります。

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