古い車輌の写真

控車 2 専用鉄道

貝島炭鉱 22

RF039 Web#=872 掲載2013/12/2

写真1は22の牽く土砂運搬列車、写真2と3は控車1972/5/6貝島炭鉱専用鉄道。

貝島炭鉱は露天掘りを行っていましたので、採炭跡に残った大きな穴は近くの採砂場で採った土砂で埋め戻しを行っていました。蒸気機関車22号はバッファーとピンリンク式連結器を付けていたので、国鉄の石炭車(セムやセラ)を牽くために前後に控車を連結して、3輌一組で運用されていました。

所が写真1の後方に見える古い土砂運搬用ホッパー貨車はピンリンク式連結器を装備していたので、またまた連結器アダプターとなる控車を連結していました。写真1では左側(末尾)から下記のようになります。
(自動連結器-柵付き控車-ピンリンク式連結器)+(ピンリンク式連結器-ホッパ貨車-ピンリンク式連結器)が3輌+(ピンリンク式連結器-控車-自動連結器)+(自動連結器-控車-ピンリンク式連結器)+(ピンリンク式連結器-22号蒸気機関車-ピンリンク式連結器)+(ピンリンク式連結器-控車-自動連結器)
つまり ヒ+セム+セム+セム+ヒ+ヒ+22+ヒ→先頭 でした。

貝島炭鉱の控車は何も乗っていない連結器のアダプターと、柵が設けられている入換作業用控車の2種類が在籍していました。連結手の為の詰所が乗せられていないのは国鉄よりも待遇が悪いようですね。

神戸製鋼所尼崎工場の控車

写真4は神戸製鋼所尼崎工場の列車、1977/5/8。

重いビレットやシートバー(鉄鋼製品の中間材料)を積みこんだ貨車とB-Bディーゼル機関車に控車?の編成です。ここは国鉄と線路が繋がっていない孤島のような線区で、走行区間も敷地内の工場を結ぶごく短いものでした。

神戸製鋼所尼崎工場

写真5は神戸製鋼所尼崎工場の控車、1977/5/8。

連結手が掴まっているボックスが組み込まれています。車体はいかにも重そうな鋳物のようで、重い鋼材を積んだ貨車に制動をかけるために必要だったのでしょう。

加古川駅でC12+控車

C12と一緒に運用されている控車、1969/7/27加古川線加古川駅ヤード。

国鉄加古川線でC12と共に、本来の用途に使われていた控車です。やはり控車に乗った方が、C12のステップに足を引っ掛けるのと比べて安全の面からは優れているようです。

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