タム2
RJ205 Web#=873 掲載2013/12/19写真1はタム1形タム2、1967/8/24関西線四日市駅。 1922年帝国石油は新潟鉄工所で2軸14t積石油タンク車ア2400形ア2401を製造。 1928年の大改番でタム1形タム2。 1968年の10月に実施された白紙ダイヤ改正(ヨンサントウ)に先だって9月に廃車となりました。 撮影したころはあちこちで古い様式のタンク車が残っていました。溶接ではなくてリベット締のタンク体と、クランプで占めるハッチが古さを主張しています。
タサ173

写真2はタサ1形タサ173、1967/8/24関西線四日市駅。 1911年ライジングサン石油は日本車輛本店で3軸20t積石油タンク車ア27320形ア27343を製造。 1928年20t積のタンク車が取りまとめて改番されタサ1形タサ173。 1947年にシェル石油に返還。 1968年の10月に実施された白紙ダイヤ改正(ヨンサントウ)に先だって7月に廃車となりました。 タサ173が製造されたころは貨物列車の運転速度はとても低く、高速性能は優れているが高価なボギー貨車は珍しい存在でした。走行性能に問題が有った3軸車でも大型貨車として活躍出来たのでしょう。タム2もタサ173も中心からずれて設けられたドームが魅力です。
タ3304

写真3はタ3300形タ3304、1970/8/13山陽本線下関駅。 1943年15t積濃硝酸用アルミ製タンク車タム100形タム1100として竣工。戦争中に火薬や爆薬の原料を輸送するためタム100形が大量増備されました。当時の統制経済を反映してユーザー毎に両数を割当て、一旦産業設備営団の所有とした上で各メーカーに貸出されていました。 1946年8t積メタノール用タンク車タ2900形タ2900へ改造。 1955年10t積ユーロイド(接着剤の原料)用タンク車タ3300形タ3304へ改造。 1976年廃車。
タ3068

写真4はタ3000形タ3068、1970/8/13山陽本線下関駅。 戦争中に火薬の原料である濃硝酸を運ぶアルミ製15t積タンク車タム100形の一員として竣工。 戦後8t積メタノール用タ2900形に改造、タンクは流用されたのですが 積み荷の比重が軽くなったので8t積となってしまいました。 10t積ホルマリン専用車タ3050形タ3068に改造、この時もアルミ製タンクと台枠は流用されました。
タム246

写真5はタム200形タム246、1973/6/3北陸本線武生駅。 1936年浦野硫炭合名会社は新潟鉄工所で二硫化炭素用タム200形タム246を製造。タンク体に保冷用として断熱材のキセが設けられていました。 1943年に社名が木津硫炭合名会社に変更。 1960年に木津硫炭株式会社に改組。 1961和に株式会社浦野商店に変更。 1962年東洋化成工業株式会社へ売却。 1977年廃車。
タム2200

写真5はタム200形タム2200、1973/6/3北陸本線武生駅。 1956年日東紡績株式会社は二硫化炭素用タム200形タム2200を製造。 1967年に東洋化成工業株式会社へ移籍。 1980年廃車。模型ファンの目で見るとバランスのとれた優等生的設計のタム2200よりも、ちょっと変わった位置にずれて取り付けられたドームがチャームポイントのタム246の方が魅力です。
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