タム5025
RJ206 Web#=874 掲載2013/12/20写真1はタム5000形タム5025、1964/6/4国鉄鷹取工場。 1938〜1968年の長きにわたって2軸塩酸アミノ酸専用タンク車タム5000形はタム5000〜5099、6000〜6267の368輌が作られました。但し戦争が終わるまでの1938〜1943年は10輌だけで、残りは1950〜1968年の製造です。写真1のタム5025は1950年に日本鋼管で作られました。 タム5000形の標準のドームは小型のタンク体と比べて大きなドラム缶状の形をしていますが、このタム5025は小型のドームを載せていた珍しい例です。
タキ9204

写真2はタキ9200形タキ9204、1967/8/24国鉄関西線四日市駅。 1961〜1971年に45t積アスファルト専用3軸ボギータンク車タキ9200形がタキ9200〜9225の26輌製造されました。ストレート・アスファルトを荷降ろしする時はタンク両端にポータブル・オイルバーナーを取り付けて、高温で熔解させていました。タンクの端に立っている2本の筒は、バーナーからタンク中央まで往復した高温のガスを排出する煙突です。 写真のタキ9204と9205、9209は後にもっと高温でないと熔解しないブローン・アスファルト専用車として、もっと高温のオイル(荷役基地で供給される)で加熱する方式に改造されました。
タキ8800

写真3はタキ8800形タキ8800、1970/7/54国鉄東海道本線西宮駅。 1961年に造機車両で30t積魚油専用車タキ8800形タキ8800〜8804の5輌が製造されました。 1984年廃車。 タンクの上にドームが二つ並んで居るのはタンクが内部で仕切によって二つに分かれているためです。このような多室型のタンク車は日本ではとても珍しいものです。
タキ2013

写真4はタキ2000形タキ2013、1973/6/1国鉄大糸線信濃大町駅。 1951〜1954年に昭和電工は30t積粉末アルミナ専用車タキ2000形タキ2000〜2016の17輌を製作しました。日本軽金属が1957〜1958年に製造したタキ2017〜2043は全く形態が異なり、どうも新形式にしなければならない所を誤ったのではないでしょうか。 タキ2000形から粉末アルミナを取り卸す時は、タンクの上に在る大きなハッチからホースを投入してバキュームで吸い上げていました。これは国鉄から借りたチキに容器を載せていた時代の荷卸方式を引き継いだためです。
タキ6431

写真5はタキ6400形タキ6431、1973/6/1国鉄大糸線信濃大町駅。 1956〜1969年に昭和電工はタキ2000形の後継車として、40t積粉末アルミナ専用車タキ6400形タキ6400〜6449、16400〜16424の75輌を製造しました。同一形式でありながら外観は大きく4種類に分かれます。
タキ6441

写真6はタキ6400形タキ6441、1973/6/1国鉄大糸線信濃大町駅。 写真5と6で見られるように、サイト・オーナーはこれがタンク車とは思えません。四角い断面のホッパーで、粉末をバキュームで吸い上げるのでしたら、これはホッパー車でしょう。
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