古い車輌の写真

セメタキ

タキ17329

RJ208 Web#=876 掲載2013/12/30

写真1はタキ1900形タキ17329、1975/3/25近江鉄道彦根車庫。

タキ1900形は40t積セメント専用タンク車で、1964〜1981年の18年間にわたって川崎車輛、日立製作所、日本車輛製造、三菱重工業で78ロット1729輌も製造されました。これは国鉄に在籍していたタンク車の中では断トツの大量生産です。

タキ19104

写真2はタキ1900形タキ19104、1975/3/25近江鉄道彦根車庫。

タキ1900形は長さ10.8m、自重13.7〜14.0tですが40tものセメントを積むことができました。積み込み口は荷主によって異なり3箇所又は4箇所でした。荷降ろしはエアスライドで車体下部両側に在りました。
台車はベッテンドルフ式2軸ボギー台車で、TR41C、D、E、G、TR209B、TR213C、TR225などを履いていました。

タキ91998

写真3はタキ1900形タキ91998、1975/3/25近江鉄道彦根車庫。

タキ1900形は1729輌もの量産を予想していなかったのでしょう、タキ1900〜1999までの100輌分しか番号の余裕がありませんでした。そこで万位への複雑な繰り上げが行われ、また欠番も発生した為に下記のようにややこしい番号体系となりました。

タキ112058

写真4はタキ1900形タキ112058、1976/1/26国鉄東海道本線大垣駅。

殆どのタキ1900形は黒色の塗装でしたが、セメントターミナル株式会社所有の大量集約輸送用は、写真4で見られるように淡緑3号で塗装されて異彩を放っていました。

タキ1900〜1999、11900〜11999、21900〜21999、31900〜31999、41900〜41999、51900〜51999、61900〜61999、71900〜71999、81900〜81999、91900〜91999、101900〜101951、111900〜111986、112000〜112079、112068と112069は事故廃車を新製補充した2代目、
112100〜112208、112300〜112698。

諸外国の例ではセメントは主にカバード・ホッパ−車で運ばれることが多く、国鉄のような例は他にありません。セメントタンカーはタキ1900形の他にも下記のようにたくさん作られました。
35t積 タキ7150形1輌試作、タキ7300形523輌、タキ10600形70輌。
40t積 タキ11500形173輌、タキ12200形139輌、タキ19000形186輌。


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