古い車輌の写真

尾小屋鉄道 7 ディーゼルカー

キハ3

RP604 Web#=883 掲載2014/1/10

写真1〜4はキハ3、1973/6/2尾小屋鉄道新小松駅。

1954年遠州鉄道は2フィート6インチゲージ(762o)の奥山線で使用するために汽車製造東京工場でキハ1803形キハ1803を製造しました。全長10.6m、自重11t、いすずDA45形ディーゼルエンジンで出力90hp、定員60名、KS109形2軸ボギー台車を履いていました。

遠州鉄道キハ1803は汽車製造が製造した戦後唯一の私鉄向け762mm軌間用ディーゼルカーでした。機械式変速機を装備し、第1動軸と第2動軸はチェーンで結ばれている1台車2軸駆動でした。

1964年の遠州鉄道奥山線廃止後、キハ1803は尾小屋鉄道に売却されました。
尾小屋鉄道に運び込まれたのは1964年でしたが、その後長く新小松車庫で放置されていました。
キハ3形キハ3として就役しましたが、番号の表記は遠州鉄道時代の1803の180を塗潰し、3だけを白く塗装していました。就役後しばらくしてエンジンがより強力な民生ディーゼルUD3に換装されています。
廃線後は石川県立尾小屋鉱山資料館改め小松市立ポッポ汽車展示館で動態保存されている。

1977年の路線廃止後、石川県立尾小屋鉱山資料館、後の「小松市立ポッポ汽車展示館」で動態保存されています。現在は塗装が遠州鉄道奥山線時代のマルーン一色に復元されています。

花巻電鉄キハ801

写真6は花巻電鉄キハ800形キハ801、1966/8/4花巻車庫。

尾小屋鉄道はキハ1803よりも新しいキハ1804を望んでいました。廃線後早々に花巻電鉄から引合いがあり、尾小屋鉄道から引合いが来た時はすでに予約済み。尾小屋鉄道は仕方なくキハ1803の方を持って行ったという話が伝わっております。しかし花巻ではほとんど使用されず花巻電鉄廃線時に解体されてしまいました。

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