古い車輌の写真

国鉄室木線遠賀川駅のハチロク 2

RJ028 Web#=91 掲載2008/3/13

側線から出てきて列車の先頭に据付けられたハチロク88622号機です。撮影は1973/8/5、室木線の起点遠賀川駅です。

8620形88622号機の背面ですが、テンダーの石炭を入れる部分が増量されています。

ホームから見るとナンバープレートがペンキ書きになっています。残念なことに盗難に逢ったようです。綺麗な原型の煙突なのに真に残念。形式入りで且つボドニー書体のナンバープレートが取り付けられていてほしいですね。

化粧煙突の先端に注目してください。通常のハチロクは煙突の上部に短い継ぎ足しがあるものですが、この88622号機には見当たりません。貴重な原型の煙突です。ヘッドライトは大型のものに取り替えられています。

石炭を運ばなくなった閑散線区ですが、山陽新幹線の工事が始まった時に終点の室木駅が新幹線の室木トンネルに程近く、石炭車の入換などに使われた広大なヤードが残されていたので下関工事局室木軌道工事区が設置されました。そこで八幡の製鉄所から送り込まれてくるレールを溶接してロングレールとして、新たに設けられた短い専用線を通って新幹線に敷設していました。今はその跡地も空き地や遊歩道になりました。

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