古い車輌の写真
国鉄郵便車 2 スユ42、オユ10
スユ42 4
RJ212 Web#=889 掲載2014/1/21写真1はスユ42形スユ42 4、1970/3/2国鉄東海道本線大阪駅。 1953年から16両製造された取扱便用郵便車で、荷重は7t。製造年次により形態の差異があり、1953年製造のスユ42 1〜スユ42 6は区分室採光窓が枠付の内傾式でした。 幕板に付いているたくさんの小さな窓は、郵便区分棚の上に設けられた採光窓です。
スユ42 6

写真2はスユ42形スユ42 6、1970/9/6国鉄東海道本線京都駅。 スユ42 7以降は採光窓の構造や配置に改善が見られ集塵機や通気口が設けられ、乗り心地の良い防振ゴム付のTR40Bに変更されました。夏場の作業環境は苛酷だったと思いますが、冷房装置は最後まで全車に設置されていませんでした。 1979年度までに全車が廃車となりました。
オユ10 2017

写真3はオユ10形オユ10 2017、1975/8/24国鉄東海道本線京都駅。 1957〜1971年に軽量構造のナハ10系客車の一環としてオユ10 1〜10、2011〜2039、40〜44、2045〜2058、2501〜2514の72輌が新製されました。荷重は一般仕様車で8t、北海道用及び冷房改造車は7tでした。就役当初の車体塗色はぶどう色2号で、後に青15号に変更されました。 写真3のオユ10 2017は1962年日本車輛製です。 1972年から屋根の高さを下げる改造によりユニットクーラーが取り付けられました。
オユ10 2563

写真4はオユ10形オユ10 2563、1975/8/24国鉄東海道本線大阪駅。 1968年オユ10 40が新潟鉄工所で新製されました。 1975年高砂工場で一般仕様車の酷寒地向け冷房改造が行われ、オユ10 2563と改番。 写真3の冷房未改造車と比べて、写真4のオユ10 2563はユニットクーラーを搭載するために屋根が低く改造されているのに注目してください。

オユニやオハユニのような郵便合造客車と、キハニやクハユニのような郵便合造の気動車や電車は国鉄所有車輛でしたが、全室郵便客車、全室郵便気動車や全室郵便電車は郵政省の所有でした。
|