古い車輌の写真

国鉄荷物車 1 オハニ36、マニ36

オハニ36 16

RJ213 Web#=890 掲載2014/1/31

写真1はオハニ36形オハニ36 16、1976/3/1国鉄東海道本線京都駅。

オハニ36形は1955〜1956年に30両が急行列車用として鋼体化改造により製造され、当初はTR11形台車を履きオハニ63形と称していました。1956〜1957年に走行性能を上げるために新形台車TR52の交換されオハニ36形となりました。

写真1のオハニ36 16は木造客車ナハフ24000形ナハフ24791の鋼体化で当初はオハニ63 16でした。その後台車が交換されオハニ36 16と改番されました。

マニ36形

鉄道による新聞や小荷物の輸送には、戦前製の車輛や70系戦災復旧車が運用されていました。老朽化した車輛を置き替えるために普通二等車(所謂並ロ)や三等荷物合造車などを全室荷物車に改造して充当することとなりました。
1966年から旧二等車を改造してマニ36形が製造されました。手当たり次第に改造された為でしょうか、下記の写真で見られるように車体端面の形態も様々でした。
1970年代に入ると改造に必要となる旧二等車が無くなりスハ32形やオハ35形からの改造が行われるようになりました。
1977年までマニ36型の増備が続きました。

急行列車に連結する優等車として地位の高い人や裕福な人を乗せていた2等車(当時の国鉄は3等級制度)ですが、スロ60形(特ロ)が就役すると冷遇され並ロは荷物車に格下げされました。プラットホームに立って眺めると、荷物運搬台車がぶつかった跡が側板やドアのあちこちにたくさん残っていました。

マニ36 2058

写真2はマニ36形マニ36 2058、1970/3/26国鉄東海道本線大阪駅。

1945〜1947年にオロ40形オロ40 10として竣工。
1963年から車内設備はそのままで格下げ、電気暖房化改造でオハ55型オハ55 2010。
1966〜1967年に荷物車へ改造、マニ36型マニ36 2058と改番。

マニ36 59

写真3はマニ36形マニ36 59、1970/4/19国鉄東海道本線京都駅。

1940年にオロ40型オロ40 12として竣工。
1966〜1967年に荷物車へ改造、マニ36型マニ36 59と改番。
1982年に救援車オエ61型オエ61 316へ改造。

マニ36 2064

写真4はマニ36形マニ36 2064、国鉄東海道本線大阪駅。

1945〜1947年にオロ40形オロ40 58として竣工。
1963年から車内設備はそのままで格下げ、電気暖房化改造でオハ55型オハ55 2053。
1966〜1967年に荷物車へ改造、マニ36型マニ36 2064と改番。

マニ36 206

写真5はマニ36形マニ36 206、1970/3/11国鉄東海道本線大阪駅。

1945〜1947年にオロ40形オロ40 73として竣工。
1966〜1967年に荷物車へ改造、マニ36型マニ36 206と改番。

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