C12 230
RJ227 Web#=904 掲載2014/4/30写真1〜3はC12形C12 230、1969/9/11 国鉄加古川線加古川駅。 加古川駅のヤードで入換作業をこなしていたC12 230です。こちらも連結手を乗せるための控車をつないでいました。
C12 230は1939年日本車輛で製造されました。 最終配置区は木曽福島機関区で廃車は1974年、その後西尾市西尾児童公園で保存されました。
C12形は国鉄の本線用蒸気機関車としては小型で運転整備重量が50.05t、これはD51型の125.77tの半分以下でした。動輪直径が1400mmもあって背が高く、またキャブも大柄なので私鉄や産業用の蒸気機関車と比べると、かなり大きく感じます。
写真4〜6はC12形C12 230、1969/10/18 国鉄加古川線加古川駅。 C12形蒸気機関車の出力は505P/S≒370kwでした。これは私鉄の貨物列車用として多く在籍した東芝製戦時標準型45t電気機関車の440kwよりやや小さく、ボールドウイン/ウエスティングハウス製28.6tの三岐鉄道ED22形の264kwよりもやや大きく、電気機関車が蒸気機関車を圧倒しています。
初期のディーゼル機関車と比べてみると、津軽鉄道で今も活躍している35tB-B液圧式DD351は気動車用標準型エンジンDMH-17を2台搭載していて160PSX2=320PS≒235kwと、重量当たりでは蒸気機関車とあまり変わりがないようです。 国鉄の電気式ディーゼル機関車DF50型は85.1tもありながら出力は810PS≒600kwとC12形重連に負けているという有様でした。
最新鋭のディーゼル機関車JR貨物のDF200型は96.0tで出力が1920kwとなっています。これはC12型蒸気機関車と比較して重量で2倍、出力で5倍となっています。貨物列車が減っているので、機関車の技術が停滞しているのかと思っていましたが、長足の進歩を遂げていたのですね。
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