古い車輌の写真

西濃鉄道 2 DD401、DD101とワフ

DD401

RP034 Web#=95 掲載2008/3/17

2105や2109という明治時代にイギリスから輸入された古い蒸気機関車を追放するために導入された、1964年三菱重工業三原製作所製の40トンB-Bロッド式ディーゼル機関車DD401です。この機関車は調子が良かったのか永年西濃鉄道の主力機関車として活躍しました。今は廃車となって機関区脇に在る側線に留置されています。

DD101

機関区の建屋の中では買ったばかりのDD101が整備作業中でした。1966年に日本軽金属の蒲原工場で使われていたディーゼル機関車を譲り受けたものです。38tのロッド式でした。なぜか永年使われること無く廃車となったようです。

ワフ8222

ローカル貨物列車には絶対に必要な有蓋緩急車です。窓や扉があると無味乾燥な有蓋貨車でも表情というものが出てきますね。ワフ8000形ワフ8222で、明治33年に鉄道作業局(後の国鉄)神戸工場で作られ、1928年に鉄道省から払下を受け昼飯線(ヒルイ)で使用されていました。妻面にあるハドブレーキのギアカバー、小さな監視窓と細い車掌室扉、車掌室へ登るためのステップ、妻面に差された丸い赤色の標識板と魅力の在る小道具がほとんどそろってます。後は屋根の上にトルペード形ベンチレーターが一個載っていれば言うことなし。

ワフ8449

これも同じくワフ8000形ワフ8449です。明治37年鉄道作業局神戸工場製で、1928年に鉄道省から払下を受け昼飯線で使用されていました。妻面に在るステップと屋根の端にある手摺がチャームポイントでしょうか。

ワ103

石灰石を運搬する鉄道には、付き物の鉄製有蓋貨車ワ100形ワ103です。国鉄から払下を受けたものですが、どう見てもテですね。なぜワという記号を使ったのかは不明です。ワ103の右側には蒸気機関車に水を供給する給水スポートがまだ残っていました。左に見える国鉄美濃赤坂駅のヤードでは大量のテムやテラが入換作業で行ったり来たりしていました。

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