古い車輌の写真

門司機関区 1 給炭施設

給炭用ホッパー

RJ252 Web#=929 掲載2015/2/26

写真1と2は給炭用ホッパー、1969/9/20国鉄門司機関区。

国鉄の九州の玄関口である門司には、大きな機関区がありました。幹線の機関区にある給炭用ホッパーはどれも大きいのですが、門司のは沿線の炭鉱から運び出される石炭列車も多いので特に大規模でした。写真1は給炭ホッパーの前に佇むキューロク49605です。

門司機関区は写真2のようにとても広い所で、写真を撮影したころは多くの蒸気機関車が出入りしていました。中央右側に石炭車が停まっていますが、そのあたりは石炭用ピットで、石炭車から地下のピットに落とした石炭は、ホッパーの右側にそびえるバケットコンベアでホッパーの上まで運ばれ、貯蔵されます。

給炭ホッパーの下には3本の線路が敷設されていて、中央から給炭を終えたD51がこちらに向かってきます。

セラ1形 ロセラ5440

写真3はセラ1形石炭車 ロセラ5440、1969/9/20国鉄門司機関区。

門司機関区の石炭使用量は大きなものだったので、無蓋車のトムやトラではなくて、写真3の石炭専用の貨車セムやセラで炭鉱から機関区へ直接運び込まれていたようです。

門司港機関区

写真4は門司港機関区、1969/9/20。

門司機関区を見学する前に隣の門司港機関区も立ち寄ってみました。ヤードのシャンターが配属されている小さな機関区を想像していたのですが、写真4のように大きな給炭ホッパーを備えた大きな所でした。写真中央のでかい水タンクや長いターンテーブルが設置されていましたが、蒸気機関車はほとんどが出払っていて機関区内は静かでした。