古い車輌の写真

能勢電鉄 10 500形

506

RP616 Web#=945 掲載2015/5/10

写真1は能勢電鉄500形506、1967/4/16平野車庫。

阪急が500形を3期に分けて川崎車輛で製造しました。
1938年第1期として500形500〜511の12輌。
1940年第2期として500形512〜521の10輌。
1943年第3期として500形522〜530の9輌で合計31輌が作られました。

この506は中間車となったためにヘッドライトとテールライトが取り外されています。この506は第1期に属するものです。

513

写真2は能勢電鉄500形513、1978/1/16平野車庫。

この513と写真3の519は第2期に属するものです。

毎日今津線で見慣れていた500形ですが、能勢電鉄で眺めるとなにかうらぶれた印象が残りました。最近の阪急電車は塗装がピカピカに整備されていますが、私が眺めていたころは錆と汚れでかなり酷いものでした。阪急電車でも塗装がきれいに輝いているのは全検上がりの2〜3カ月だけでした。

519

写真3は能勢電鉄500形519、1967/4/16平野車庫。

阪急時代の500形は古くなっていましたが、室内の塗装は木目を模したお洒落で凝ったものでした。能勢電鉄にはそのような難しい技術の必要な木目塗装を続ける余裕がなかったのでしょう、室内は薄茶色のペンキで塗りつぶされていて、すっかり田舎の電車になっていました。

523

写真4は能勢電鉄500形523、1967/4/16平野車庫。

この523と写真5の529は第3期に属するものです。523はかなり長く屋外で保管されていたために塗装が痛んでいました。

529

写真5は能勢電鉄500形529、1978/1/16平野駅。

今津線時代に散々お世話になった500形に、能勢の山里で再会できて改めてスリムでまとまったデザインの小型電車に魅力を感じていました。500形は私にとって鉄の原点の一つなんでしょう。