阪急伊丹線 620
RP617 Web#=946 掲載2015/5/11写真1は阪急610形620で元51形59、1971/3/5 阪急伊丹線稲野駅北方。 1953〜1956年に阪急は宝塚線で運行していた小型木造車51形が、木造で車体強度が低く収容人数も少ないので、51形の台車や電装品を流用して車体新造による更新を企画しました。実際には51形の古い台車を500形や380形に履かせ、500形や380形が履いていた鋳鋼製台車と新造した幅が広くて長さが15mの新造車体を組み合わせて610系36輌を製造しました。
阪急伊丹線 610

写真2は阪急610形610で元51形53、1976/3/7 阪急伊丹線伊丹駅。 1964年ごろから610系は西宮北口車庫へ転属して今津線や伊丹線で運用に就きました。サイト・オーナーも随分とお世話になったものです。 車体幅は広くなってたくさんの人が乗れるようになりましたが長さは320形や500形と変わらず、妻面の窓もやや小振りなので、ずんぐりむっくりの印象を残してしまいます。 610と660は阪急では珍しい正面非貫通車です。
611

写真3は能勢電鉄610形611で元51形58、1978/1/16平野駅。 611は運転台を持っていましたが、運転台機器が撤去されて中間電動車化されました。 1977年に16輌、1979年に4輌、1980年に8輌が能勢電鉄に導入され4輌編成8本で活躍していました。 1982年に4輌、1983年に3輌が導入され、合計35輌が5輌編成7本となって主力車として活躍していました。阪急に1輌だけ残った663は廃車解体となりました。
620

写真4は能勢電鉄610形620、1978/1/16平野車庫。 610系は妻面の窓が阪急では珍しくHゴム押さえになっていました。どうもHゴムは汚れやすい白いゴムが目立ちすぎて好きにはなれませんでした。620は阪急時代に直角カルダン・ドライブに、630はWN平行カルダン・ドライブの試験車になったことがありました。
635

写真5は能勢電鉄630形635で元1形8、1978/1/16平野駅。 1990〜1992年に廃車解体となりました。これは冷房車1000系( 元阪急の1010系 )、1500系( 元阪急の2100系 )、1700系( 元阪急の2000系 )に押し出されたためです。
660

写真6は能勢電鉄650形660で元51形79、1978/1/16平野駅。
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