古い車輌の写真

EF14

EF141

RJ049 Web#=177 掲載2008/7/12

東海道本線や横須賀線での電化に伴ない多くの電気機関車が輸入されました。輸入電気機関車には信頼性が低いものや当時の日本の技術ではもてあますほど精巧なものもあり、保守しやすいように統一した電気機関車を国産で量産しようという意図の下に最初に作られたのがEF52型です。お手本は使用成績の良かったアメリカ・ウェスティングハウス社製のEF51形を参考にして製造されました。

EF52形は1931年までに9両が製造されたが、最後に落成した2両だけはギア比を変えて高速性能を向上させていました。そのために型式がEF54に変更されました。ところが2台しかいない異端型式はどうも使いにくかったようで、戦争中にギア比を貨物列車用に改造されEF14型となり中央線で使われていました。

しかし中央線のEF13型が投入されると押し出されて大阪駅構内の入換用機関車となり、かなり長い間大阪駅の名物として鉄道ファンに親しまれていました。晩年は全く似合わない最新鋭の]型パンタグラフを搭載していました。

写真1〜3は1966/5/28吹田第2機関区にて撮影。

写真4と5は国鉄大阪駅で1970/3/2に撮影したEF142です。

EF142

EF14が廃車になった後の大阪駅における入換作業はは、当時ごくありふれた入換用ディーゼル機関車DD13に交替しました。

EF527

写真6はEF52の7号機で最晩年の1975/5/5に竜華機関区で撮影。当然ですがEF14形と外観は全く同じです。この7号機は1975年8月24日のお別れ運転で急行「きのくに53号」を牽引し、今では製造された川崎重工業兵庫工場に静態保存されています。

EF52形の記事はここのサイトをご覧下さい。


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