古い車輌の写真

山陽電鉄 1 併用軌道区間

RP343 Web#=533 掲載2010/11/18

1907年兵庫電気軌道鰍ェ設立、1910年兵庫〜須磨間を開業、1917年明石まで延長。
1919年明姫電気鉄道鰍ェ設立、1923年明姫電気鉄道が明石〜姫路間を開業。後に神戸姫路電気鉄道鰍ノ改称。
1927年1月宇治川電気鰍ェ兵庫電気軌道を合併。1927年4月宇治川電気鰍ェ神戸姫路電気鉄道を合併。1928年兵庫〜姫路間の直通運転を開始。
1933年宇治川電気鰍フ鉄道部が分離独立し山陽電気鉄道鰍ェ設立。1941年網干線が全通。
1968年4月7日神戸高速鉄道を経て阪急電鉄・阪神電気鉄道と相互直通運転開始。西代〜兵庫間の併用軌道区間は廃止。
1998年阪急電鉄との相互直通運転を中止し、同時に阪神梅田〜山陽姫路間を結ぶ直通特急の運転を開始。
2009年3月に阪神なんば線が開業し、近鉄の大阪難波駅を経由して近鉄大阪線と近鉄奈良線に直通できるようになりました。ゲージや電圧が共通なので山陽電鉄の姫路から伊勢志摩、名古屋までが射程距離に入りました。

神戸高速鉄道株式会社開通

阪急、阪神と山陽電鉄、神戸電鉄を神戸で結ぶ神戸高速鉄道株式会社が開業したのは1966/4/7日曜日のことです。写真1は阪神電鉄の大石駅で阪神と山陽の電車が顔を揃えたところです。3本とも当時の新鋭車輌ですが、今では全て鬼籍に入っています。詳しくはここのサイトをご覧ください。

神戸高速鉄道開通以前

写真2〜5は神戸市内の併用軌道区間、1967/4/21電鉄兵庫駅近く。

1968年4月に神戸高速鉄道が開通するまでは山陽電鉄の神戸側終点電鉄兵庫駅と長田駅の間1.5kmは写真1〜4のように国道28号線の上を走る併用軌道区間でした。

写真3には大きな交差点の真ん中にダブルクロスが設置されているのが見えます。写真を拡大してみると横断歩道でもないところを、オバサンがのんびりと歩いて軌道や道路を横切っています。電車の速度も低く自動車の交通量も少なかった時代なのでしょうか。

写真4は3輌編成の大きな3000形電車が堂々と国道28号線(通称大開通り、ダイカイドウリ)の上を走っています。

電鉄兵庫駅の代わりに作られた神戸高速鉄道の大開駅では、1995年1月17日の阪神・淡路大震災により地下の柱が折れて駅施設が崩壊し、上を走る国道28号の真ん中に大きな穴が開きました。駅の施設は全て作り直して1996年1月に営業を再開しています。

神戸市電との平面交叉

写真5は神戸市電との平面交叉、長田駅の電鉄兵庫駅寄りには神戸市電上沢線との平面交差がありました。使用電圧が違うので架線はどちら側もデッドセクション(電気が流れていない区間)となっていて、どちらの電車もノッチを切って惰力で通過していました。もしデッドセクションで電車が停車した場合は面倒なことになったでしょう。

1968年4月の神戸高速鉄道開通により、長田駅は高速長田駅、電鉄兵庫駅は大開駅が代替駅となって廃止となりました。

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